「おすすめ」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 山田 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
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「私は人間か?マシーンか?人知れず多くの命を救った英雄か?それとも犯罪者か?」
コンピュータの父とも呼ばれる数学者、アラン・チューリングのこんな問に簡単に答えられる人はいないだろう。
連合軍の救世主となりうる暗号解読の切り札、チューリングマシンを完成させながら、その解読精度の高さゆえにドイツにも、祖国の軍隊にも秘密として守り通さなければならないという葛藤。ホモセクシュアルであるという事実をひた隠しにしなければならない苦しさ。そのために、自分を悪者にしてまで大切な婚約者に辛い言葉を吐かなければならない、思い決断。
主役の俳優さんの見事な演技力には脱帽しました。
アランの子供時代の子役さんも負けず劣らずお見事。校長室で叫び出したい衝動を抑えきって「自分には関係ない」と乾いた言葉を出すシーンなどは、素晴らしいの一言。
事実に基づいたストーリーだから仕方ないかもしれませんが、あまり後味のいい終わり方ではないので☆ひとつ減です。
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山田 太郎さんのコメント
2015年3月29日
書き忘れました。
タイトルの「イミテーション・ゲーム」はアラン・チューリングの人生そのものと言ってもいい。
見終わった後で「そういう意味か」と唸ってしまいました。
分かりやすく、かつ秀逸なセンスを感じさせるタイトルですね。