劇場公開日 2015年3月13日

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「多種多様な人間を受け入れる世の中に。。。」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 Michiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0多種多様な人間を受け入れる世の中に。。。

2015年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

3月13日公開の当該作品は、既に選考が終了してしまった米国アカデミー賞・作品賞に
ノミネートされた8作品の内の1作品です。(主要8部門にノミネートされています。)
流石に、素晴らしい作品でした!
お薦めの一品です。!!!

第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした天才数学者
アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマです。(実話です)
劣勢だったイギリスの勝利に貢献し、その後コンピューターの概念を創造し
「人工知能の父」と呼ばれた英雄です。

映画を観る前に、誰もが思う素朴な疑問は、
『彼は偉業を成し遂げ、英国を含む連合国軍の勝利に貢献したのだろう。
でも、なぜ、英国政府は、50年以上も隠し続けたのか?』です。
2009年英国ブラウン首相が、突然、英国政府を代表して、彼に謝罪したのです。

2つの感想を持ちました。

(1) どの世界でも、極々限られた希少な天才によって、世界は一段と進歩し
世の中を変えてきました。しかしながら、歴史的にも、天才たちは、
必ずしもhappyではありませんでした。
人種・民族・宗教・文化など多種多様な人間を
受け入れる世の中になって欲しいものです。

(2)エニグマを解き明かした後、部分最適(近視眼的、個人的)ではなく、
全体最適(長期的な、国益的な)を追求するのですが、
これが、難しく、時には悲しい決断になるのです。。。

MIchi
[追伸]最近は、実話に基づく作品が多いです。(American Sniperもそうでした)
説得力はありますが、映画人としての想像力が心配でもあります。

Michi