「すぐに席を立てないほどの感動」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 ジョジョさんの映画レビュー(感想・評価)
すぐに席を立てないほどの感動
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エッジの効いた、躍動感いっぱいの脚本。
戦争終結を早めた「功績」が、戦後70年もたってようやく日の目を見たことに、まず驚く。主人公チューリンング自身の過去がじわじわと明かされるにつれて、個人的な「秘密」のために彼がたどらなければならなかった非業の運命、国家の非情さ、人格を抹殺されていった有能な人たちの真実が胸に迫り、観終わってもすぐに席を立てないほどの感動に襲われた。
アカデミー賞はもっと多部門を受賞してもいい。いまだからこそ、言いにくいこと、正視しづらいこともすべて白日にさらして、闇の中で41年の生涯を閉じた「功労者」を陽のあたる場所へ連れ出すべきだろう。
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