劇場公開日 2015年3月13日

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「「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにも素晴らしい。」」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにも素晴らしい。」

2015年3月19日
PCから投稿

悲しい

興奮

難しい

【賛否両論チェック】
賛:孤立し、異端者として生きてきた主人公が、彼らしく戦っていく姿が印象的。「自分らしくあること」を、時代を越えて問いかける作品。、
否:暗号の理屈そのものは結構難解で、やや退屈かも。終わり方にも、賛否両論ありそうなところ。

 天才であるが故に孤立し、異端児としての人生を歩んできた主人公が、その能力を遺憾なく発揮して世界を救っていくという姿に、「自分らしさ」という普遍的な主張が見え隠れします。その一方で、敵に暗号の解読を悟られないように、わざと敵の作戦を成功させることもあり、結果的に人々の生き死にを彼らが決めていたという事実にも驚かされます。
 テーマそのものは途中からややズレていった感は否めず、終わり方にも賛否が分かれそうなところではありますが、1人の天才の孤高な戦いを、是非劇場でご覧下さい。

映画コーディネーター・門倉カド