「勿体ない!」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
勿体ない!
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物語の中心となるチューリングのエニグマ対策のプロセスはとても痛快でテンポよく進んで面白いのだが、同時にチューリングの性的嗜好性も同レベルにテーマとして進行するので、テーマが分散してどうも纏まりに欠ける感が気になった。作り手としてはどっちも訴えたかったのだろうが、結果鑑賞後のカタルシスが半減する。エニグマに勝利した解放感とチューリングの同性愛的嗜好により彼が失意のうちに自殺する不合理さへのモヤモヤがぶつかり、何とも後味の悪い映画になってしまっている。同性愛にフォーカスするならチューリングの関係した別の人物を主人公か語り部にすべきであった。実に惜しい作りとなった・・・
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