劇場公開日 2015年3月13日

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「国家の利益とはなにか」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0国家の利益とはなにか

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

エニグマを解読した天才について、その没後何十年も経ってから、功績を顕彰するという映画です。
解読のために必要だったのは、ドイツ側が毎回同じように使った、あるキーワードだったという点など、刮目させられました。

コンピューターのなかった時代に、はじめてその原型を作った人間の話でもありますが、その話を長いあいだ、「国家の利益という理由」で封印してきたことに対する英国政府の謝罪の映画なのかも知れません。

ハリウッドもそうですが、政府のために功績を挙げながら、その「政府自身のため」に黙殺されてきた功労者を、後世になって顕彰する映画がありますよね。
(日本映画では、ほとんど見かけたことがないのだけど)

こういうものを作らせる政府の、わずかに残っている良心と虚しさについて、深く考えさせられました。

そもそも国家の利益とはなんなのだろうかと考えさせる、深い話です。

お水汲み当番