「【自らの性癖への偏見を乗越えた天才数学者”アラン・チューリング”という第二次世界大戦の終戦に貢献した方を知った作品。面白き事、限りなし。】」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【自らの性癖への偏見を乗越えた天才数学者”アラン・チューリング”という第二次世界大戦の終戦に貢献した方を知った作品。面白き事、限りなし。】
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天才数学者であり、ドイツ軍の誇る暗号機エニグマの暗号を解読したアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)の数奇な人生を描いたドラマ。
この方の性癖を含めて、数奇な人生を見事に演じたカンバーバッチ氏の佇まい及び周囲(学友ジョン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)等)の暗号解読に眠る時間も惜しんで取り組むチームの奮闘振りにも思わず引き込まれた作品である。
アランが、ジョンに自らの性癖を告白し、婚約を解消するシーンの二人の表情。(それは、ジョンの身を案じての事でもあった。)
戦争終結に多大な貢献をしながら、その性癖故に人間性を打ち砕かれるような仕打ちを”英国政府”から受けたアランの謎めいた死。
だが、英国政府がアランの功績を50年以上秘匿し続けた事は、矢張り彼の不自然な死には、何らかの政府の関与があったとしか思えないよなあ、と思ってしまった作品。
<第二次世界大戦後の時代、同性を愛する性癖を持つ人間は、あれだけの功績を残していても、死を選択するしかなかった時代だったのか、という哀しい想いを見る側にしっかりと伝えた作品。>
<2015年3月15日 劇場にて鑑賞>
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