「アスペルガーが魅力的」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 MAPLEさんの映画レビュー(感想・評価)
アスペルガーが魅力的
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数学者アランチューリングが第二次世界大戦中に、イギリスの秘密任務に就き、スーパーコンピュータのような解読装置を開発して、ドイツ軍の暗号エニグマ解読に奔走する話。
今回もマイペースな主人公役のカンバーバッチ。アランチューリングはどこからどう見てもアスペルガーでとても生き辛そうだが、発達障害は周囲の理解の有無で大きく変わるというのを物語るような内容。おまけにゲイでも、キーラナイトレイ演じる賢い女性のサポートや、理解してくれる貴重な仲間を得られた。
本筋の暗号解読では、長い試行錯誤の末に解読に見事成功するも、ここぞという時まで、ドイツ軍の小さな軍事作戦は見過ごし(と言っても数百人の旅客船など)、大義のノルマンディー等に解読成果を活かしていたのが考え深かった。007は出てこないものの、mi6の洗練されたスパイが、解読組の中のロシアとの二重スパイを泳がせていたり、何重もの秘密作戦が行き交っていて面白かった。
最近の洋画はカンバーバッチが出ていれば絶対に面白いと目安になる。彼が作品を選んでいるからか、その作品が彼で面白くなるのかわからないけれど、この作品もとても引き込まれた。
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