「芸術家は孤高だ。」ビッグ・アイズ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
芸術家は孤高だ。
絵の作者をめぐるトラブルは、いったん起こると泥沼化するようだ。
本作は実話の映画化で、主人公のマーガレットは現在も存命で、エイミー・アダムスとのツーショットがエンドクレジットのときに出てくる。
絵のフリーマーケットのような場でウォルター(クリストフ・ヴァルツ)と出会ったマーガレット(エイミー・アダムス)は、すぐさま恋におち、しかも速攻で結婚する。
同じ芸術家と思っていたのに、ウォルターは絵を売ることに長けていて、芸術家の繊細さは持ち合わせていなかった。
そして、ウォルターは画家でさえなかった。
ひどい男だが、実際のウォルターは既に亡く、死人に口なしの状態で映画化したところに、少しだけ釈然としないものを感じる。
これがティム・バートン監督作。らしさは感じないが、この物語にひかれた彼の思いは込められている気がした。
芸術家は孤独なのかもしれない。
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