「ただのお伽、ハッピーエンドと聞かれたら」美女と野獣(2014) 未佐緒00さんの映画レビュー(感想・評価)
ただのお伽、ハッピーエンドと聞かれたら
クリックして本文を読む
映画を見終わって、これは大人向けの美女と野獣だと思いました。
人間のときから野獣は獣ような一面を持ち合わせています。
何故、森の精が恋したのか、無知故、人間を知らなかったからなんだろうと思います。
妻の頼みを聞くふりをしながら約束を守らない結果が野獣の姿だとしたら、自業自得といえばそれまでですが。
一体、野獣の姿で何年生きてきたのか。
ベルに恋する過程が正直、自分を愛してくれて呪いが溶けるなら女なら誰でもよかったのではとうがった見方をしてしまいますか。
そこはお伽噺と割り切ってみました。
ベルを溺愛する父、不良と付き合う兄、金持ちとの結婚を夢みる姉達。
そして占い師と一攫千金を狙う悪党達。
魔法や夢の存在する内容でありながら、現実の醜い部分も混ぜ込んであるところがおもしろいです。
野獣の呪いが溶け、暴君だった王様は愛を知って身分もなくなってしまう。
普通の人の生活に溶け込んでいくところが、なんとも不思議でした。
ベルは元々、そういう生活環境でした。
でも、元王様は、ジレンマとか、以前の生活、友人達を懐かしむ事はなかったのだろうかと思ってしまうのです。
ハッピーエンドかもしれない、でも自分のンカでは少し違和感を感じるラストでした。
コメントする