「『美女と野獣』<自然と人間>版」美女と野獣(2014) あまおとさんの映画レビュー(感想・評価)
『美女と野獣』<自然と人間>版
クリックして本文を読む
クリストフ・ガンズ監督/2014/仏・独
映像が美しくて流動的で、まずそれだけでもけっこう楽しい。
ここでのベルは、田舎が好き。虚飾にまみれた都会での暮らしを好まない。(ラストでは王子までもが畑に…汗)また、ここでは妖精が登場する。そのボス・自然の神が、心が醜い人間たちに容赦なくお仕置きをする。(ちなみに金の鹿はなかなか素敵だった)
自然と人間という一貫した視点があるところに、この『美女と野獣』の個性を感じる。
さらに主人公を演ずるレア・セドゥそしてバンサン・カッセル。古典的な美男美女というよりナチュラルさを持った親しみやすい魅力。これも中味にマッチしていると思う。
豪華な姫スタイルが好きな方には物足りない映画かもしれない。
野獣とベル、二人の気持ちの推移があまり追えていないのは残念だった。野獣を愛する過程、それは核にあってほしいものだが。
コメントする