日々ロックのレビュー・感想・評価
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最後まで貫かれた下ネタロック
楽しいキャラクターや青春の匂いがたっぷりの下ネタに、胸がキュン、いや、ギュン!とした。
感動の場面でさえ特大のギャグを放り込み続ける、その勢いが好きだ。
残念だったのはサキの歌う『雨上がりの夜空に』から、そこまでロックが感じられなかったということ。
重要なシーンなので、音程が不安定でも声が合わなくても、上手く歌えなくてもいいから、もっと魂を揺さぶるようなブッ壊れ感で魅せてほしかった。
下ネタソングも笑えたが、百姓ソングもセンス良し。
キモかっこいいビジュアル系バンドとファンの動きも面白かった。
どうしようもないのに愛すべきキャラクターのオンパレードで、常に心がワサワサ。
犬レイプTシャツ、ひよこ饅頭などの小ネタも楽しかった。
まさに☆3.5
文字通りバンド映画の定番中の定番。
「少年メリケンサック」に近いようなかんじかな?
ありきたりだし終始うるさかったけど、
あれくらい派手に演技してくれると、
コメディー映画見てる感じで楽しめました(^^)
現実にはありえないようなこと(癌を隠せるほど元気だったり)も多かったけど、そこは割り切れました。
ラストでは日々沼や他のメンバーの必死さや、死に直面しながら見せるさきの笑顔に、
不覚にも涙がこぼれました。
野村周平くんは、役の幅が広いですね。
今後どんな作品に出るのか楽しみです!
入江悠監督のメジャーデビュー作。原作は未読ですが、映画作品自体は面白かった。感動しました。
入江監督が好きなので、見にいきました。
原作未読ですが、映画作品自体は面白かった。
好みにもよると思いますが、音楽がよくて感動しました。
高校時代から、仲間とストリートライブなどをしていた日々沼拓郎(野村周平)は、卒業後、仲間と共に上京、ミュージシャンをめざすが、世の中甘くなく、アパートの家賃さえ払えない状況。ライブハウスに住まわせてもらう。そのライブハウスのオーナーには、今をときめくアイドルの姪、宇田川咲(二階堂ふみ)がいて、なぜか日々沼のバンド「ロックンロールブラザーズ」に興味を持ち、からんでくる。曲を頼んだり、プロデューサーを紹介したりするが、うまくいかず、かえって日々沼たちを傷つけることになる。メンバー同士のケンカで、ライブハウスを火事で焼いてしまったメンバーは、バラバラになり、現場や工場で働くことを余儀なくされる。そんな時、アイドルの宇田川に関するマスコミ報道があり、それを聞いた日々沼達は・・・。
入江監督の作品を、初めて地元のシネコンで見たので、これが入江監督のメジャーデビュー作ということでいいと思う。
ダメ男を撮らせたら、現在のところ、日本映画界で一番うまい監督と言えるかもしれない。
ダメ男が主人公の映画やTVドラマは大好きだけれど、最近ではあまりみかけなくなった。
少女マンガ原作のスーパーイケメンが幅を利かす時代に、ダメ男を描いて商業ベースに乗せるのは、コメディーというだけでは、なかなか難しいけれど、オリジナルの音楽をたくさんストーリーに絡ませることで、その辺に対応していた。
すごくうまくストーリーに組込んでいて、どれもなかなかいい曲だったので、面白かったし、思わず感動してしまいました。
でも、二階堂ふみさんが歌っていた「雨上がりの夜空に」はちょっと違和感が・・・?
今度マンガ原作物を撮るなら、以前監督をしていたTVドラマ「クローバー」(少女マンガではなくて不良マンガ原作の方)の映画版(できれば「紅葉神島編」あたり)が見てみたいです。
なんでパンツ脱ぐの?
二階堂ふみ
絶叫
ボンクラ青春ロック映画の王道
はーい注目!! 二階堂ふみちゃんに罵られたいM男子は-、必見!!
サイタマラッパー撮影中に、極貧生活になった入江監督。その頃から、応援していました。
本作を観て、ロック(笑) 「え、バンドやってんの(笑)?」と、ちょい、ちょい、思っていたことを、心の底から反省しました。すみません。
なんの為に唄ってるの?
主人公の答え「ロックは世界を救うから」に、ちょっと感動。
ダッチワイフを背中にしょって、RCセクション「雨上がりの夜空に」を過激にしたような曲を歌う主人公に、二階堂ふみちゃんの罵倒&ビール瓶が炸裂。
「この童貞野郎!リアルな女を抱いてからロックやれよ!」
二階堂ふみちゃんって演技が微妙だけど……、ナイス回し蹴り!ナイスハイキック!
あれですかね?二階堂ふみちゃんって、「私の男」でも横乳見せてて、今回も罵倒&キック&マーライオン並にゲロ吐いてるのって、微妙な演技を体当たりでカバーでしょうか?
それにしても脇が良いんです。敵対するビジュアル系バンド、ライブハウス店長(竹中直人)、干物工場の同僚外国人、高校時代のいじめっ子ヤンキーとか。
その中で、まるで意図的にオーラを消したような、生まれ持ってのM気質:主人公役の野村周平君ってー、誰なん?また格好悪いんだ、この子。でも。格好悪くても、情けなくても、好感が持てて、ついつい応援したくなるのは、入江監督マジックです。
本作を観た時、映画館には私含め5人しかいなかった!が、がんばれ入江監督!
ミニレビュー
後半良し
わざとらしさやご都合主義などのせいで、さめてしまう場面が多々あった。
前半がそうだった。例えば、上京のファーストシーンで、部屋を追い出されたらしく、荷物をリヤカーで押して、力尽きて這いつくばっている部分。はいつくばることのリアリティをまったく感じないので興ざめ感だけ。
もちろん、はいつくばるっても、それをリアルに感じさせてくれる演出があれば別だが、それもないのでそう感じる。
こういたことが、所々、肝心な部分で出てくるので、入り込めそうで入り込めなくなる。
ただ、全体を通しての見せ方は良いので、見ていられる。
後半、田舎にもどってからは、そういう興ざめ感はなく、素直に楽しめた。
バンド演奏に、嵐は定番だが、その盛り上がりにカットバックではいる二階堂の体力的につらい状況が、演奏の感動を引き立てるし、
感電する部分にも面白さと感動を引き立てていた。
どうせコメディだからと、観客をナメて演出していると、やはり観客にもそれは分かってしまうということが、良く分かる映画だった。
そういうマイナス部分はあっても、良い映画。
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