「今ここがスタート」日々ロック ウーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
今ここがスタート
日々ロック
観終わって一番最初に出てきた感想が「バンドっていいなぁ、あんな仲間羨ましいな」だった。甲本ヒロト氏のロックンロールバンドについての言葉を思い出した。
(「甲本ヒロト ロックンロールバンド どこにも行かない」で検索)
当初、ロック好きのアラフィフとしては予告編の「ロックは世界を変えられる」にイラッとさせられたが(「2014年にそれを言うの、どう落とし前つけるつもり?」的な)
本編を観て納得の着地。
大学の寮祭でライブやった時の事を思い出してしみじみ。
もうそろそろ手垢のついてきた「初期衝動」という言葉の薄皮が一枚剥けて胸に迫ってきた。「歌う直前の主人公のうなじ」が感情のピーク。
見どころは
・バイト貧乏で吃音の主人公と人気絶頂アイドルの交流(決して恋愛ではない)
・鈴木則文を思わせる「そんなバカなw」的な世界観(原作よりも漫画的)
・ドラマー役(本職のミュージシャン)依田の佇まい
・素股信用金庫の看板とか
・主役の野村周平の体
音楽映画は劇場で観ないと魅力半減なので映画館でみるのおススメ
「ただ一人に届け」と思い詰めた唄はとても強い。
絶賛過ぎるのもなんなんでメモ
二階堂ふみに上白石萌音の歌唱力を求めるのは酷なのは重々承知。
アイドルかと言われると「文脈無しでノックアウトされる」程じゃなかったのでそこは残念。ダンスも。(これは好みの問題かw)
設定上、性に合わないことを「やらされてる感」が出ててそこはとても納得。
オープニングの引きが弱い。(ちなみにSR2の高揚感凄い。)
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下ネタ多いけどNO SEXなのは中高生でも安心して観られるのがGOOD。
下町のシネコンで若い客の中でもういっぺん観たいです。(亀有、西新井)