天才犬ピーボ博士のタイムトラベルのレビュー・感想・評価
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主人公が犬である必然性
博士である犬が、養子をとり、何不自由なく育て、尊敬もされているが、犬であるが故に、周囲の理解もなく、子供も親を認めない、という、非常に重いテーマを扱っている。
原作付きの有名なキャラクターならともかく、主人公が犬である必然性や出自は一切説明なしで、犬だけど天才で、数々の発明で富を築き、ついにタイムマシーンを発明したというバックグラウンドは、もう見て納得するしかない。そこが理解できないと最後までこの作品の良さは伝わらないままだろう。
とにかくちょっと残念な出来栄えの作品だった。
気軽に見れて楽しめる一品
天才の子は天才
超が幾つあっても足りない超天才のピーボ博士。
しかし彼は人でなく、犬!
犬でありながら人語を話し、あらゆる知識に長け、おまけに文武両道。ノーベル賞も受賞し、各国首脳のアドバイザー。
超天才過ぎて作ってしまったのが、タイムマシン。
博士には人間の養子シャーマンが居て、タイムトラベルして歴史のお勉強。
そんなある日、シャーマンが学校で喧嘩。クラスメートの女子ペニーが、父親が犬である事やシャーマンを犬呼ばわりした事が原因。
博士はペニーとその両親を自宅に招き仲直りの場を作ろうとするが、ペニーがタイムマシンの存在を知り、勝手に乗ってしまう。
博士とシャーマンは救出の冒険へ…!
如何にもファミリー向けらしい、2014年の日本未公開ドリームワークス製アニメーション。
フランス革命、古代エジプト、イタリアのルネサンス期、トロイア戦争…。
“何処?”ではなく、“いつ?”に行くか。
歴史上の人物もたくさん登場。歴史の教科書には出てこない意外過ぎる素顔…!
あの偉人と友人のピーボ博士。ス、スゲェ…!
何とかが何とかになって、タイムトラベルに異常発生!
ブラックホールに飲み込まれそうになったり、過去と現在の博士やシャーマンが遭遇したり、歴史上の人物が現代に現れたりと、ハラハラスリルと言うよりドタバタ劇。
でも快テンポで飽きさせはしない。
何と言っても、ピーボ博士とシャーマン。
二人の関係性は単なる犬と人間とか凸凹コンビとかじゃなく、父子。
子犬の頃から超天才故孤独だった博士と、至って平凡な人間の子供のシャーマン。
超天才とは言え、子育ては別。ついつい口うるさく注意したりする。子育てって難しい。
ついつい反発したりする。
喧嘩だってしたりする。
引き離されそうにもなる。
しかし、そうやって築き上げられていく父子の絆。
子供の成長。
天才の子は自慢の天才であった。
本作も日本未公開が惜しい良質アニメーションなのだが…、
ペニーの性格だけは戴けない。
高慢ちきで、大体テメーのせいでとんだ騒ぎになったのに、助けに行った古代エジプトで王女様ぶり。何とか救出するも、感謝も反省の色も全くナシ。そしたら最後はシャーマンと仲良くなり、コロッといい子ちゃんに。
末恐ろしい子…!
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