「目眩。」オマールの壁 Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
目眩。
西岸、分離壁、暴力、インティファーダ。
仕事、恋、友、家族、故郷、民族、宗教、国。
厳しい環境下のうち、更に厳しい状況下で暮らすオマール。
しかし、どんな環境であれ、人は食べて、働いて、恋をする。と同時に、人と対立し、憎しみ、衝突するのもまた人間。
八方塞りに陥ったオマールは、何処へむかうのか。
日本に生まれ、空調の効いたビルの一室でスクリーンを見つめる自分と、そのスクリーンの向こう側の現実、その余りの隔絶に目眩を覚えた。
コメントする