「道化(ピエロ)・刹那的殺人・女との逃避行」勝手にしやがれ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
道化(ピエロ)・刹那的殺人・女との逃避行
1960年作品。
監督:ジャン・リュック・ゴダール。
コンセプト・テーマは「気狂いピエロ」と変わらない。
モノクロ映像が美しく。カメラアングルも洒落てる。
90分と短いので中弛みをしない。
BGMのジャズも1960年代らしさを醸して、「気狂いピエロ」より、
好きだった。
ジャン・ポール・ベルモントは、ヒーローでは全くない。
頭の悪い不良でジーン・セバーグに惚れている。
ミシェル(ベルモント)は自動車泥棒でサンダーバードを盗んで
乗り回すものの、古売商に見抜かれて、エンジンに細工され
動かなくされる。
執着をしない男で、すぐ車を捨ててしまう。
チカラも欲もない。
ジャン・ポール・ベルモントは自分の“たらこ唇“を親指の腹で、
横に何度もなぞる。この癖は何故か色っぽい。
この時ベルモントは27歳。
ヒロインのジーン・セバーグはこの時、23歳で、
見た目が意外と老けてるがジャーナリスト志望の大学生。
それにしてもベルモントはトビッキリ魅力的。
何も考えずにじーっと見ていられる。
ジーン・セバーグは設定通りにアメリカ人で、セシールカットが
とても似合っている。
ジーン・セバーグ。
40歳で変死しているのね。
自殺というけれど、夕暮れに車の中で毛布に包まれて
放置されて死んでいた。
フランス人俳優は(2枚目のアラン・ドロンは別として)
ジャン・ギャバン、イブ・モンタン、リノ・ヴァンチュラ、
と味のある変わった顔の俳優が人気だ。
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Mr.C.B.2さんのコメント
2024年10月28日
共感どうもです。
私はメルビル監督が出演しているのを観られただけで満足でした。
作品情報の4番目に写真が載っています。映画の中ではサングラスでしたが。自作の演出時にもサングラスを着用していたようです。