「恐怖<美女萌え?」呪怨 終わりの始まり 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖<美女萌え?
Jホラーの人気作、「呪怨」シリーズ最新作。
一時期ハリウッドまで伝染した恐怖が、2本の番外編を経て、再び日本に帰って来た。
小学校の新任女性教師が、不登校の生徒の家を訪問した時から、周囲で不可解な現象が起き始める…。
登場人物の名前の章仕立て、惜しげもなく姿を見せる伽椰子さんに俊雄くん…。
お馴染みの「あ…あ…あ…」の声も。
監督が清水崇じゃないのは残念だが、落合正幸監督はしっかり継承している。
「呪怨」と言えば、身近な恐怖と思っている。
舞台も人里離れた古ぼけた屋敷とかじゃなくて、ごく普通の住宅街の一軒家。
本作では昼間も多く、今こうしてる時も隣りの家で…と思うと、結構ゾクッとする。
さて、こんな風に書くと絶賛レビューのようだが、結論から言うと、あんまり怖くなかった…。(上記の文はあくまでシリーズの魅力を語ってただけで…)
勿論、ゾクッとしたシーンもあった。
佐々木希が「お母さん…? お母さん…?」と恐る恐る近付いた時の、伽椰子さんの表情!
ノイズのTV画面が突如切り替わって現れる、俊雄くんのドアップ!
だけど、恐怖演出ももう分かっちゃうんだよな…。
あ、ここで出るとか、押し入れの上や布団の中に居るとか。
そして、シリーズそのものをディスるみたいだけど、幽霊見せ過ぎ…。
いや、それが「呪怨」が他のホラーと違う醍醐味だし、伽椰子さんも俊雄くんも出て来てなんぼなんだけど…、やっぱりホラーは見せないで恐怖を想像させるじわじわ煽る演出が好き。
恐怖の過剰演出と笑いは紙一重。
全体的にVシネっぽい作りは、本作がVシネから始まったからか。
これまで語られなかった伽椰子さんと俊雄くんの怨念の原点も描かれているが、もうちょっとここら辺に重点を置いて欲しかった。
(「半沢直樹」の机バンバン上司は、やはりキチ○イ親父)
最後に、(最大の)見所をもう一つ。
美女!
これまでも、奥菜恵、伊東美咲、市川由衣、酒井法子、新山千春、サラ・ミシェル・ゲラーらが彩ってきた。
新たな「呪怨」ヒロインは、佐々木希にトリンドル玲奈!
たまらんぜよ…。
主役の佐々木希は、デビュー直後に出演したTVドラマでの学芸会演技と比べれば、大分巧くなってきている。恐怖演技はなかなか難しいし。
そんな希ちゃんの恐怖におののく表情をずっと見られるし、シャワーシーンもあり、トリンドルちゃんは制服姿あり!(笑)