「永遠のヒーロー」ウィズネイルと僕 Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
永遠のヒーロー
関白亭主と世話焼き女房のような二人。
独特なリズムとハーモニー。
滑稽で、かなり可笑しいのだけど、心の奥底で泣きそうになる。
遊びの時間は、やがて終わりを迎えることを知っているから。
動物園のオオカミも涙ぐむ。
監督の手記によれば、ウィズネイルが素晴らしいのは、役者や作家としての才能ではなく「彼が彼自身であったからだ。」
私の永遠のヒーロー。
この愛すべき名作を、日本で唯一上映していた、吉祥寺バウスシアターが閉館した。
吉祥寺の街は、かつてのリズムとハーモニーを失った。
ウィズネイルのほろ苦い笑顔とともに。
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