劇場公開日 2015年1月10日

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「ジーザスはイケメン」サン・オブ・ゴッド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ジーザスはイケメン

2019年6月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

単純

知的

イエス・キリストの誕生から復活までを聖書に忠実に描き、反響を呼んだTVのミニ・シリーズを再編集した劇場版…なんだとか。
イケメン過ぎるキリストが話題を呼んだという。確かに、今までのキリストのイメージとは違う。

話の方は数々のエピソードがふんだんに盛り込まれ、聖書を読んだ事が無くても比較的すんなりと見れる作りになっている。
ヘンに宗教臭く無く、見易く分かり易く、ドラマチックに。
聖書やキリストの初心者向け/入門編といった感じ。

キリストの慈愛。
迷える民に手を差し伸べる。救う。導く。
人の愚行。醜さ。残酷さ。
赦し。
キリストが何故時の権力者に疎まれるようになったかをサスペンスフルに。
鞭打ち~磔はやはり見入ってしまう。
手堅くまとめているが、所々ダイジェスト的な点も。(特に前半)
悪くはないが、一本の映画としてはちとステレオタイプな作り。

こういうキリストを描く映画を見る時いつも思うのが、
必ずしも鞭打ちや磔などの所謂“受難”を描かなければならないのか。
キリストの最も有名なエピソードで、人の愚行や罪の赦しを訴えているのは分かる。
が、キリストと弟子や民たちの交流や救い、慈愛に焦点を当てたキリスト映画があってもいいと思う。それがキリストの本来の姿ではないのだろうか。
キリストの受難は残酷な描写が話題になった某映画で充分…。

近大