「スパイアクションでイーサンはないでしょ。」ラストミッション にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイアクションでイーサンはないでしょ。
イーサンと言えばイーサンハントを思い出しちゃうじゃない。
それも皮肉なのであれば大したものですが。
アクションシーン(エージェントとしてのイーサン)は
無駄な説明をなるべく省き、テンポ良く見られる。
ストーリーシーン(父親としてのイーサン)は
感情の移ろいが分かるように、なるべくゆったり描いている。
その中間を補うのが、不法入居者の黒人や、車屋の中東人、帳簿係のイタリア人。
説明が足りない部分は俳優の顔で補っている。
ケビンコスナーは根っからのヒーロー顔。
アルビノやウルフは悪人顔。
黒人や中東人、イタリア人はコメディ顔。
CIAのヴィヴィは、たくらみ顔。
黒人の息子やバスに乗ってる子供はヒーロー顔のイーサンに対し、
ハイタッチを求めたりガッツポーズを決めたりして味方する。
“スーツを着る”ことによって、
分けて描いていたエージェントイーサンと父親イーサンが絡み合い
全部巻き込んでいって、見事ハッピーエンドにつながる。
酷評する人も多いようだが、
映画に慣れていない人も混乱させず、飽きさせない良い演出をしている。
“オールタイムベスト”に選ばれはしないが、
「あー面白かった」と言えるデート映画にピッタリ。
地下鉄シーン。
病気で気を失ったイーサン、ウルフにより顔を電車に轢かせられそうになる。
目を覚ますところに何かきっかけが欲しかった。
例えば娘の着信があるとか。
ベタすぎるか?
ケビンコスナー。
左の眉毛を吊り上げる独特な表情は健在。
カッコいい人は年を重ねてもカッコいいんだなぁ。
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