「ちょっとモヤモヤした」ソロモンの偽証 後篇・裁判 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとモヤモヤした
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結局、弁護士役の彼が仕組んだ茶番にお人好しのみんなが付き合わされていただけというのが率直な感想だった。あいつが正直に全部話していれば、校長先生も担任の先生も失職することなく、松子ちゃんもしなずに済み、ブツブツも間接的な人殺しにならずに済み、いじめっ子の彼も容疑を掛けられずに済んだ。とんでもない貧乏神じゃないか。多くの人を巻き込んでその中心で悦にいっている感じもして嫌だった。
自殺した柏木君もいじめられて気の毒なことなのはさておき、弁護士役の彼に依存しすぎだし、藤野さんを偽善者呼ばわりするのは自分も助けない以上同じ立場であり、その上自分を棚に上げている、偽善者の上に、上から目線野郎であり、藤野さんよりよっぽど性質が悪い。死者に鞭打つのが気が引けているのかもしれないけど、その事を誰も指摘しないのはモヤモヤした。
単純な自殺事件だったので、ちょっと肩透かしだった。松子ちゃんのお母さんが優しすぎて、涙が出た。
いろいろ気になるものの、中学生があれだけ堂々と裁判をやり遂げたのはすごいことである。
前編を見たのがちょっと前だったのでけっこう忘れてしまっており、もう一回見直して連続で見た方がよかった。
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