「決着」ソロモンの偽証 後篇・裁判 ららるさんの映画レビュー(感想・評価)
決着
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きちんと向き合う決意をして傷つく決意をして立ち向かった勇気に感動した。
「大人になると自分をごまかすことばかりうまくなる」のは本当で、多感で純粋で真っ直ぐな14歳だからこその独特の葛藤が生々しかった。
登場人物みんなの根底にあるのは、「誰かに自分を理解してほしい、認めてほしい、受け入れてほしい」という想いだと思った。
でも素直になれずに、関係がいびつになっていってしまったゆえの事件。そして自分を守るために、それぞれが少しずつ向きを変えてしまったから起きた事件だったように思う。
大人からしたら「そんなことで」ということが、命の方向を左右するくらいの大事件に思えた思春期。
自分も通ってきた道だったけど、忘れていました。
中学生役の皆さんは本当に素晴らしかったし、思春期のみずみずしさをこんなにもリアルに描く監督もその原作を作り出した宮部みゆきさんも素晴らしいと思いました。(ただ、原作とは違う部分もあるようですね…読んでみたいと思います)
ただ柏木くんがなぜあんな心の闇を持つようになってしまったのかが描かれていなかったのが残念です。
そんなになるくらいひどくいじめられていたのだろうとざっくり脳内補完したけれど…。
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