「愛情は尊い」パッセンジャー 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
愛情は尊い
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地球とは違う星をめがけて5000人が冬眠しながら向かう宇宙船という密室の中で、機械の故障で到着より90年早く起きてしまった主人公の男性・ジム。
1年余り一人で過ごすが、寂しさに耐えかねて、一人の女性・オーロラを起こしてしまう。ここから二人だけのユートピアが続く。だが、絶対に明かしてはいけない秘密、ジムがオーロラを起こしたということが、バーテンダーの機械によって明かされてしまうところから、一転。
オーロラは自分の人生が奪われたとしてジムから離れてしまう。ところが、宇宙船の致命的な損傷を救うために二人で協力するところから互いの愛情を再確認していく。ジムが身代わりとなって、死んでしまって、ひとりオーロラが取り残されてしまうのは悲劇だったが、ここで蘇生するところがハッピーエンドになった。
宇宙船という密室で、あのような美女とふたりっきりになれるという幸せな境遇を得たが、その行動自体が責められるものではあっても結果、二人が愛し合い、ハッピーエンドになれたなら、そのことはもう霧散してしまう程、愛情は尊い。
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