「小骨が喉に、、、」パッセンジャー ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
小骨が喉に、、、
予告を観た時は「インターステラー」感があるなと思っていたのですが地球滅亡とかではなく普通に移住ビジネスだったので、そこは拍子抜けでした。
宇宙船のデザインがカッコよかったですね。
子供の頃から宇宙船はいつもカッコいいなって思ってて見る度にデザインが進化し続けてるなって思います。
内装も、特にインターフェースのデザイン・音が洗練されてて素敵でした。
「ウォーリー」に出てきた何もしなくても全部やってくれる宇宙船の様でしたね。
物語としてはジムの孤独との葛藤、オーロラを起こす事への葛藤、その辛さが伝わってきました。
オーロラは最初どこかでみことあるなと思ってたんですが「ハンガー・ゲーム」の主人公を演じてた女の子ですね。
大人になりましたね、金髪だったので気付くのが遅れました。
この物語はジムがオーロラを起こさなくても別な方法で起こしても成立したと思うんです。
危機に備える為にオートパイロットが人を選定して起こしたというシナリオでも良かったなと思たんですが、あえてこの選択をしたという事は人の葛藤や、その負い目を強く描きたかったのかなぁと、、、
私には、その事が小骨が喉に刺さった感じになりました。
恋愛してる間もオーロラが真実を知った後も物凄くジムを恨んでいるはずなのに。。。
うーん、人の心理は本当にこう動くかなぁと、、、泣けるシーンもあったんですけど終始、小骨を引きずってて微妙な感じがありました。
ジムを蘇生させるシーンは少し笑ってしまいましたね。
必死に助けようとしてるのはわかってるんですけどマシーンの動きが凄すぎて、そんなやったら生き吹き返しても次の処置で死んじゃうんじゃない!!wみたいな感じでした。
でも終わり方は好きでした。
無機質な空間に自然が広がっていて小屋が立ってて、、、仲睦まじく暮らした生活感が、そこに溢れてて素敵な終わり方でした。
子孫が生活してても面白いかなと思ったのですが一人っ子だったら孤独になってしまいますもんね。
オーロラが残した本にはきっと、死ぬまでの生活の事が記されているでしょうから一度読んでみたいなって思いました。