「出来の悪い「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」。」薔薇色のブー子 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
出来の悪い「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」。
酷かった。
産廃作品を量産し続ける福田雄一監督。
今回も安定の産廃作品でした。
おそらく手掛けているTVドラマ等は腹が捩れる程に面白いのでしょうけど。
映画はそろそろ諦めた方が良いのではないでしょうか。
小ネタ満載。
話の筋無し。
指原激推し。
…指原ファン以外に誰が観るのか。
最早、柳下穀一郎さんにネタを提供しているとしか。
詰め込まれた小ネタは殆どがキツイ。
キッツイにも関わらず繰り返される。
繰り返されることで
『面白くないのは分かっているけど、敢えて繰り返すと…面白いでしょ?』
と言われているようで非常に腹立たしい。
何度やっても面白くないものは面白くない。
デパートの件、落とし穴の件は本当に辟易。
ホリ、コージー冨田の場面は奥歯を噛みしめる程に酷かったです。
素人の指原は横に置いておいて。
脇を固める俳優陣、ゲスト芸能人も総じて酷かった。
特に福田雄一監督常連の佐藤二朗、ムロツヨシ。
福田雄一監督作品を観るたびに確認したくなるのですが。
…この両人、本当に好評なんでしょうか。
兎にも角にも灰汁が強過ぎる。
その灰汁の強さが買われているのかもしれませんが、それにしても違和感が。
元から無いような話に更に急ブレーキが掛かる意味でノイズになっていました。
唯一、指原莉乃と田口トモロヲの自転車追いかけっこは良かった。
急勾配の坂階段を自転車で下り、倒れて、自転車を無理矢理起こして先に進む姿。
この場面だけは観ていて面白かったです。
気分的にはスーパージョッキーの「THE ガンバルマン」を観ている感じ。
そう考えると、もっと体を張った映像が多かったら面白かったかもしれません。
小ネタが酷く、出来の悪い「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」となっていた本作。
93分が大分、いや結構長く感じた作品でした。
指原莉乃のファンであれば。
オススメです。