劇場公開日 2014年9月20日

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柘榴坂の仇討のレビュー・感想・評価

全78件中、41~60件目を表示

4.5不器用でもいい、ひたむきに生きろ

2015年4月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

主君を守れなかった侍。
仇である刺客の一人の元侍。
時代に取り残された二人の男の生きざまを描いた、浅田次郎の短編小説を映画化した時代劇。

昨年秋の同時期公開の「蜩ノ記」は素晴らしい時代劇だったが、こちらも引けを取らぬ良質の作品!
見応えあり!
とにかくストーリーに引き込まれた。

彦根藩士・志村金吾。
妻を貰い、大老・井伊直弼の近習(=警護)という大役を仰せつかり、人生は約束された…はずだった。
“桜田門外の変”で主君を守れなかった事で暗転、切腹も許されず、生き恥を晒したまま、主君の仇を探し続ける…。
自分の人生の歯車を狂わされたからではなく、敬愛する亡き主君への忠誠心、自分の信念を曲げない侍魂が、時に悲しくも目頭を熱くさせる。

主人公・金吾が話の軸だが、刺客の男も感情移入出来る話になっているのが良い。
元水戸浪士・佐橋十兵衛。
“桜田門外の変”後、直吉と名を変え、素性を隠し続ける孤独な日々。
仲間たちは死に、自分は死に損なった身。
井伊暗殺に悔いは無かったが、その後の日本は井伊が夢見た日本へとなりつつある事を目の当たりにする。
彼もまた過去に囚われ続ける男。
“元刺客”“逃亡者”だからといって決して悪人ではない。
金吾同様、不器用で実直。悪人であったら長屋の近所の幼子が懐くはずがない。

時代は幕末から明治へ。
13年の月日が流れ、“仇討禁止令”が布告されたまさにその日、運命の悪戯の如く、二人は顔を合わせる…!

中井貴一と阿部寛が二人の“ラストサムライ”を名演。
広末涼子も金吾を支える妻をしっとりと好助演。
歌舞伎界の重鎮・中村吉右衛門が見事な佇まいで、井伊直弼の人間的な大きさを感じさせる。

遂に相対した二人の緊迫感。
あの日と同じく雪の中、剣を抜く。
禁じられた仇討の行方は…!?
この結末には、本作は“チャンバラ時代劇”ではなく“ヒューマン時代劇”である事を感じさせた。亡き主君の言葉が決め手となった。

幕末からの明治維新。
誰にも新しい日本が開かれた。
それは、これまでの生き方が覆させられ、失うものも多いという事でもある。
何も失う必要などないのだ。
誇り、多くを語らずとも通じ会う夫婦愛、日本人たる侍魂…。
不器用でもいい、ひたむきに生きろ。

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近大

3.5結果は分かっていたが

2015年3月14日
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いつこ

4.0いいいですね

2015年3月8日
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起承転結が効いていて、いい映画です。泣けますね。

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aicher

4.5生きて下さい

2015年1月31日
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泣ける

今は忘れられてしまった武士魂をみた。
仇討ちすべくただひたすらと生きたが、
これからはぜひ自分の為に生きて欲しい。

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上みちる

2.0話は悪くはないんだけど…

2015年1月30日
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鑑賞方法:映画館

悪くはないんだけどやっぱり原作が短編なのがそのまま響いていて中盤の厚みが足りないというか付け足し部分が蛇足というか説明台詞が多すぎるというか….ビジュアル的には主人公たちの貧乏になってゆく感が足りない(服装が立派など)なのが残念.
役者はいい人揃えてるんだけどなぁ.

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ykono

2.5感想

2014年10月28日
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鑑賞方法:映画館

単純

事前情報無し、あらすじは知りません。
結局、仇討にはならず、もやもや感が残ったまま。
まあ、あの様な終わり方も有りか。

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xexoss

3.5時代の変化

2014年10月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

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ヒカル

3.0柘榴坂の仇討

2014年10月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

幸せ

大老井伊直弼の他には、幕末の傑物は殆んど出てこない。
桜田門外で主君を護れなかった男と主君を討った男にフォーカスを絞った世界は、浅田次郎短編文学の真骨頂。
明治の御一新で国も禄も失くし、目まぐるしく変わる世の中にあっても、武士の矜恃と魂を持ち続けて生きる姿は、今の世においても見習うべきところが多い。
ひた向きに生きるという言葉が出てくるが、ともすれば伏目で堪える姿を連想しがちだが、ひた向きとは直向きと書き表すことを改めて再確認した。
主演の中井貴一さんと脇役の藤竜也さんの演技がとても良かった。
彦根城や八幡堀など、滋賀県のロケーションもたくさん使われていました(^^)。

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じょんそん

5.0柘榴坂の仇討ち 支え合いひたむきに生きる

2014年10月20日
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泣ける

幸せ

仇討ちを通してしみじみとした夫婦愛を描いた映画でした。ぜひご夫妻でご覧ください。江戸から明治への激動の時代に主君井伊直弼(中村吉右衛門)の仇討ちを命じられた志村金吾(中井貴一)とその妻せつ(広末涼子)と刺客・佐橋十兵衛(阿部寛)が辿る苦悩の十数年。夫を支える妻の覚悟を目の当たりにして涙がとまりませんでした。今日忘れかけている日本人の心の有り様に深く胸を打たれる素晴らしい映画です。多くの方に見ていただきたいと思います。

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なでしこママ

5.0抑えた演技が素晴らしい!これぞ日本の映画

2014年10月16日
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泣ける

知的

幸せ

賑やかなハリウッド映画もよいのですが、この映画のような抑えた演技、セリフ少なに表情と背中で語る、語らずとも伝わるものを大事に紡いだ作品も年に何本かは見たいですね。日本人は主張が足りないなどと言われることがありますが、言葉で伝えなくとも伝わる関係を築いていけることが日本の文化であり、良さでもあるなぁと思いました。

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aporo1031

4.0ひたむきな姿

2014年10月13日
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泣ける

悲しい

知的

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ミツマメ

3.0浅田次郎が好きなので

2014年10月11日
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泣ける

もともと好きな小説の作品だったので、中井貴一さんの朗読に続き、映画を鑑賞してみました。
役者の演技は素晴らしいが、私は中井さんの朗読を聴きながら自分の頭でイメージした「柘榴坂の仇討」のほうが、感慨深い気持ちになった。
映画にしたからといって、言うほど素晴らしくなったというわけでもない。
気軽に浅田次郎を楽しむ目的ならいいのでは。

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みさくま

4.0哀しい

2014年10月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

辛さを背負いながら激動の時代を生きた二人、辛さを乗り越えた二人の侍達、その分未来が明るくなれば報われるでしょう^_^
広末綺麗だなぁ(*^^*)

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Mabo3

3.0その後の生き方

2014年10月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

この時代は、
殺るか、殺られるか、
仇討するか、仇討されるか。

そんなことが日時茶飯事に行われていたんだと、改めて考えさせられる映画だった。

史実では大変な功績でも、それをよく思わない輩もいて、人と人、さらに取り巻く家族やかけがえのない近所の人々との交流を、斬新な視点で魅せてくれる映画でした。

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さとお

4.5生きて活かす己。

2014年10月6日
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悲しい

幸せ

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ハチコ

4.5時代劇ではない。

2014年10月6日
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泣ける

幸せ

このところの日本映画は、良い作品の目白押しです。脚本が素晴らしく、キャスティングがハマっております。中でも、広末涼子は、やっぱり可愛い!中井貴一も良かった。

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タシケン

3.5主人公の出した結論が意外だった

2014年10月4日
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泣ける

悲しい

冒頭の結婚して家督を継いだところは、きっともっと若くないとイメージがあわない。
だけど、あの円熟味というか、貫禄は彼にしかだせなかった味なんだと思う。
愚直なサムライというか。
だからこそ彼がたどり着いた結論が重要になってくる。
あと貞節な嫁を演じた広末さん綺麗でした。

幕末のめまぐるしい社会の変遷とその中で適応しなければならなかった武士達の生き方というものに、少しじーんとしました。

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NAO

4.0予定調和

2014年10月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

面白かったか否かは別としても、ある意味で予定調和の内容だったかも…。
どうやって生きて来たかと言うより、どうやって生きて行くか?を問う内容だったかも知れない。
それなりに楽しめた。

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kawauso

3.5ホッと出来る

2014年10月1日
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泣ける

楽しい

最近の映画は地球滅亡とか殺し合いとか
のストーリーが多くて観た後後味が悪いのがほとんど
真面目な中井貴一がいいよね
武士道いいよね

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西国

1.5(悪い意味で)これぞ近年の日本映画だ!

2014年10月1日
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鑑賞方法:映画館

いいシーンも一つか二つあるものの、基本的に評価できません。

この映画、近年の邦画の例に漏れず、重大な欠陥があります。それは

  セリフやナレーションでは苦労したことになっているが、
  スクリーンには苦労している様子がほとんど映らない

ということ、要は説明台詞だけで物語が成り立っているのです。

主役の中井貴一はきれいに月代を剃って髷を結い、着物にはツギひとつ当たっておらず、まったく「仇持つ身」には見えませんし、そんなにひどい目にもあってるわけでもない。平伏して上役に怒鳴られてるシーンが、合計で2~3分あるだけです。
芝居も他のドラマや映画で演じてきたような、それこそ大名の風格さえある所作で(褒めていません)、本作の役である近習の芝居には思われません。監督は「それは殿様の芝居だ」と指導しなかったのでしょうか。

百歩譲って主役はそういう人物だ、つまり武士は食わねど高楊枝、浪々の身にあっても武士たる者がむさい風体を見せられん、という矜持の持ち主だとしても(そういう人物造形はあり得ると思います)、その無理はどこかに出るのが当然でしょう。
すなわち、主人公を支える妻にその負担が出るべきで、働きすぎて過労で倒れるというような表現が絶対に必要なはずです。見た目も髪に白いものが混じるとか、手にあかぎれができるとか。日々の労働に追われて化粧もしない、くらいの感じは必要なんじゃないですか。

ところが画面の中の広末涼子、そういう苦労を重ねた女には全く見えません。髪は黒々、表情も明るく、ラストシーンで中井貴一に握られた手もきれいなもんでした。
勤めに出てもイビられるでもない、酔っ払いに絡まれるでもない、ただ普通に働いてるだけで苦労している風でもないでしょう。一箇所、仕立物が値切られるシーンはありましたが、収入が減ったためにどんな苦労があったかは全く描かれません。

一事が万事すべてこの調子、主人公と主君の信頼関係を表現するシーンがあるわけでもないのに「命を懸ける」というような重い台詞だけは羅列されるので

  (何もしないで)口で言ってるだけの軽さ

がとても鼻につきます。
美男美女を揃えただけの女性向け恋愛映画で「愛してる」「大事にする」が軽くて薄っぺらいのが多々ありますけども、あれと似た類のイヤミです。大したことがスクリーン内では起きていないのに、言葉だけが表面上重そう、という。
その意味で「最近の邦画によくある感じ」でした。何もしないのを「おさえた演技」とか言わないで下さい。少なくともこの映画に関しては何もしてないだけです。

作り手(ことにプロデューサ・監督・脚本家)の問題は言うまでもありませんが、お客さんもこんなので感動してちゃダメですよ。作り手を甘やかさないように。
これだから日本のドラマは説明台詞ばっかりになるんです。

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メンチ勝之進