「シンプルで、ひたすらに格好良い復讐劇」ジョン・ウィック リリさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルで、ひたすらに格好良い復讐劇
ストーリーは「引退した伝説の殺し屋が、亡き妻の遺した犬を殺されて復讐する」という、非常にシンプルなもの。
このシンプルさが、アクションの魅力を最大限に引き出している。
とにかく主人公ジョン・ウィックの戦闘シーンが、ひたすらに格好良い。
「ガンフー」と呼ばれる、銃とカンフーを融合させた独特の近接戦闘術は、無駄な動きが一切なく、洗練されたプロの仕事として見ていて爽快ですらある。
また、殺し屋たちが利用するホテル「コンチネンタル」や、専用の金貨といった独特の世界観も面白い。
物語の背景を細かく説明するのではなく、あくまで断片的に見せることで、裏社会の深さを感じさせている。
この映画に複雑な物語の深みを求めるのは見当違いでしょう。
シンプルだからこそ、ジョン・ウィックというキャラクターの行動原理と、洗練されたアクションの魅力が際立つ。頭を空っぽにして、伝説の殺し屋の復讐劇を堪能するための一作です。
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