劇場公開日 2015年10月16日

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「静かなる復讐の炎が炸裂!」ジョン・ウィック おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 静かなる復讐の炎が炸裂!

2025年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

■ 作品情報
監督はチャド・スタエルスキとデヴィッド・リーチ。脚本はデレク・コルスタッド。主演はキアヌ・リーブス。共演にミカエル・ニクヴィスト、アルフィー・アレン、ウィレム・デフォー、イアン・マクシェーン、ランス・レディックなど。

■ ストーリー
裏社会でその名を轟かせた伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、愛する妻との出会いを機に裏稼業から足を洗っていた。しかし、妻が病で他界し、失意に暮れるジョンのもとへ、亡き妻が生前に用意した子犬が届けられる。その子犬こそが、彼が再び生きるための唯一の希望であった。ある日、ロシアン・マフィアの若きボスとその手下たちがジョンの自宅に侵入し、彼の大切なヴィンテージカーを盗み、そして何よりも許しがたいことに、その子犬を殺してしまう。最愛の妻の忘れ形見である子犬を奪われたジョンは、怒りに震え、心の奥底に封じ込めていた「伝説の殺し屋」としての顔を呼び覚ます。彼はたったひとりで、ロシアン・マフィアへの壮絶な復讐劇に身を投じていく。

■ 感想
今週末公開のシリーズ最新作の前に未鑑賞の過去作をおさらいする、個人的「ジョン・ウィック」祭の第一夜として本作を鑑賞。まず心を掴まれたのは、言葉ではなく映像で語る冒頭のシーンです。瀕死のジョン・ウィックの姿から始まり、何が起こったのかをほとんどセリフなしに理解させる演出は、なかなか興味深く、この先の展開への期待が高まります。

その期待は裏切られることなく、物語は無駄なくテンポよく進んでいきます。ストーリー自体はシンプルで非常にわかりやすいのに、殺し屋たちの「裏社会」を支えるコンチネンタル・ホテルの存在や、そこに息づく独自のルールやネットワークが示されることで、一気に世界観の奥行きが広がっていくのもすばらしいです。

そして、何と言っても本作の最大の魅力は、そのアクションシーンに尽きます。銃撃戦、近接格闘、狙撃、カーアクションと、そのバリエーションの豊かさに驚かされます。特に、ガン・フーと呼ばれる銃と体術を組み合わせた独特のスタイルは、流れるように鮮やかで、それでいて容赦なく敵を制圧していく様に息をのみます。ジョンの動きの一つ一つに、静かに燃え盛る復讐の炎が宿っているようで、彼が狙った獲物からすれば、まさに悪夢以外の何物でもないでしょう。

復讐の対象であるタラソフ親子に微塵も同情の余地がないため、観客はジョンに100%感情移入して応援できます。おかげで、最初から最後まで、純粋なアクションエンターテイメントとして心ゆくまで楽しむことができます。

おじゃる
seiyoさんのコメント
2025年8月22日

こんばんは〜。
日曜日に観にいく予定です

予習しました。
バレリーナに期待です

seiyo
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