「激しさと脆さの合わせ技」ジョン・ウィック N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
激しさと脆さの合わせ技
全編復讐劇。
しかしながら一度引退した身なら、
ちょっとどこかしらセンチメンタル、弱々しくもあり。
アクションを堪能するべく映画だとはわかっているけれど、
この主人公のちょっと弱そうなところがいい意味での引き算要素だ。
ハラハラ感倍増で、アクションをよりハードに感じさせてくれる。
そしてもし、無敵主人公の問答無用殺戮が続く二時間足らずであれば
おそらく作品は成立していなかったろう。
なんだかんだで人は弱きへ肩入れしてしまうのだ。
もしかすると満身創痍で日々平日、業務に励む自身を重ねることもできるかも。
玄人好みの武術を堪能するもよし、
そんなヒエラルキーが満足度を高める正真正銘の娯楽作品、と観た。
それにしてもドたまをあれだけ撃ち抜くのは、もう痛快。
バーバガヤは山姥、女性名詞なんだけどな、確か。
ロシア語かじったものとしては、想定外のロシア語会話もオマケで楽しかった。
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