「単純」ジョン・ウィック svg6さんの映画レビュー(感想・評価)
単純
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アクションシーンが爽快なティーン向け映画という印象。
ガンアクションやケンカや殺陣が10分置きくらいに始まってしまう、とてもカゲキな映画だった。話の筋は2秒で理解できるほどに単純さを極めている。
北野ブルーにも似た色味で画面が演出されているのだが、映画の内容は北野作品とは正反対。映画内の殺し屋は大金持ち、セレブのような生活を送っている。裏社会でレジェンド級の殺し屋でもある主人公が、ドンパチやりまくってバンバン殺しまくる無敵の活躍を披露。敵のアジトへ単身乗り込んで危なげの無い相撲で悪党を追い詰めていく、安心して観ていられる展開。緊張感は無い。ロシア人を貶める意図でもあるかの如く、ロシア人を愚かに描く一面が気になったが、アメリカの映画なのでそこはまぁ仕方がない。旧車から現行モデルの新車へと乗り換えた直後、すぐに自ら新車を破壊する場面は主人公の生き様を分かりやすく示す演出として面白かった。最後の戦いは雷鳴とともにスタートして絶妙なタイミングで雨が降り、ラスボスとの素手によるファイト。フェイスオフさながらのやりたい放題な展開が面白かった。なんだかんだで楽しめた。
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