「主人公に嫌悪感を抱いてしまえば、どうしようもない。」トカレフ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に嫌悪感を抱いてしまえば、どうしようもない。
娘を強殺された元ギャングのビジネスマンが、犯人を捜して暴走する物語。
ニコラス・ケイジのリベンジアクションですね。一言で言って、主人公が不愉快で共感が持てない映画です。
足を洗ったとはいえ、強殺まで行った元ギャング。
それを後悔し、過去を隠して生活しているのならまだ分かるのですが、ビジネスマンとして成功をおさめ、妻も娘を周囲の人も過去を知っている始末。
結果、無関係の人間にまで拷問して詰問、犯人かどうか分からない人間をも惨殺。
共感を持て・・・という方が難しいキャラクターです。
映画が「リベンジアクション」ではなく、「人間の本質は変わらない」という、悲しい性を描いた映画なのかもしれません。
でも、それならエピソードが少し足りないように思います。
結果、不愉快さだけが残ったどうしようもない映画でした。
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