ディス/コネクトのレビュー・感想・評価
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SNS依存は麻薬依存と同じ。つまり「イイネボタン」は?
4つのコミュニティの物語が、同時並行的に展開し、
それが現代アメリカ社会に、リアリティを伴う形としてオムニバス的に登場する。
それぞれが問題や闇を抱え、SNSが絡んで、というお話。
SNSに繋がる事で、享受される喜びや利益がある一方で、
SNSを使用する事でリスクが増え、事件や悪意に接触する機会も増える。
何よりも、遠くにいる他人には心を通わせたり、繋がったりできるのに、
近くにいる親族や同じコミュニティに所属する人とは、心も通わせられず、繋がる事も容易ではなく孤独に苛まれるよね、
みたいな話を、4つの縦軸の物語を切り替えつつ見せていく映画。
SNSやインターネットの台頭は、直近20、30年くらいの生活環境の変化ではあるが、
それによる、人と人との繋がりの様態に関する影響は、
それ以前と以後とで、180度変わるほどの革命的変容となって現れている。
例を挙げれば、この文章ですらそうだ。
たとえば、Filmarksや映画ドットコムに、映画の感想文を書く。
映画の感想文は、そのサイトやアプリの誕生以前の世界では、
自分自身に対し記録として残す、1人の世界の、個人的行動に過ぎない。
行動範囲を広げてみても、周囲の映画好きの友人2〜3人や家族ら程度に、
話題として提供しうる際の、「ネタ帳のまとめ」の機能しか有しない。
つまり、自身を含めても「1〜数人」にしか影響を与えない感想文になる。
しかし、そのサイトやアプリの誕生以後の世界はまるで違う。
個人的な記録だけでなく、他のサイトアプリ利用者の目に止まる。
文章の内容次第では、あるいはフォロー人数次第では、10、100、1000人単位に、その感想文が読まれる可能性がある。
そこでイイネボタンを押してもらうまでは、前述の「喜びや利益の享受」なのだが、
仮に、映画の感想文が批判的であったり、過激な内容だったりすると、
面白がる人がいる一方で、悪意や敵意を向けてくる「アンチ」的なコメントがついたりする。
これ自体はともかく、それをもらって過度に落ち込んだり気にしたり、
体調に悪い変化をもたらすと、それはもう、リスクでありデメリットと言える。
で、一番大事なのは、SNSを利用してリスクやデメリットに遭遇したら、解決方法のうちの1つは「ネットから離れること」なのだが、
SNSやスマホに依存しているせいで、それができない事なのだ。接続すべきではないのに、接続を絶つことが容易ではないという問題。
並行して、離れることはできても、現実社会に自身の受け皿が無かったり、コミュニケーションをとる場所がすでに失われていたりと、
接続も地獄、接続しないも地獄な状況になる人間が多いという問題がある。
そもそも、現実社会に居場所がない人の隠れ家としてSNSに入り込む人もいる。
まるで、麻薬依存症患者と似たような状況だ。
SNSで繋がるということは、麻薬に手を出すことと同じなのだ。
SNSの喜びや快楽は、麻薬の快楽と同じ。
SNSから離れるのは、麻薬を取り上げられるのと同じ。
SNSに接続しないと、麻薬と同じ禁断症状が出る。
SNSのイイネボタンを押さないのは、麻薬の注射を打たないのと同じ。
つまり、、、
映画ドットコムやFilmarksでイイネボタンを押しまくる人は、麻薬の禁断症状が出てる人と同じって話なのだ。
\(^o^)/
こんなクソ息子に育たないよう親は気を引き締めて
・・・と言う教訓の映画ですね、主に。
ネットでネカマのフリして陰キャ男子の恥ずかしい写真を遅らせて拡散し、自殺に追い込むホモソノリの加害男子がほんとクソ。
それだけじゃなく小便混ぜたドリンクをこっそり飲ませるとか、ほんと最近捕まったハチミツ男といい、どこの国も加害男が考えることは一緒なんだな。排泄物を人に飲ませるとか下手したら死ぬんだから殺人未遂で逮捕されろよ。
そして息子がこれなら父親もクソ過ぎる。製造元は責任とれよ。
他のエピソードも、寂しさや金のためにネットに個人情報を迂闊にさらすとろくなことにならないというわかりやすい例でしたね。
へんに説教するよりこの映画見せた方が、ネットリテラシーの教材として良いんじゃないかな。
ネット被害
ネカマに自分の恥ずかしい写真を送ってしまい、その写真が学校でばら撒かれてしまって自殺未遂。カード詐欺に遭ってしまい、その犯人を捕まえるべく独自に捜査する夫婦。未成年のウェブチャットサイトを取材するレポーター。それぞれが冷え切った家族、または独り身。結局はネット依存せずに家族を大切にしようよ的なメッセージがうかがえる。
インターネットが普及してから随分経ったように思うが、詐欺は詐欺で新たな手口を考えている。そして性的欲求をネットに求めて・・・といった群像劇。13年も前の作品なのに古さを感じないということは、未だに被害者は多く存在しているのですね。しかも、コロナ禍でリモートが当たり前になってしまった現代だし。
解決策には至ってないけど、せめて親子の絆だけは深めておかないと。また、日本の場合だとネットに無知な者や老人が狙われるという世知辛さ。これからもずっとネット社会が続くと思うとうかうかしてられないなぁ・・・
リテラシーが低すぎる
心でつながる術を失った現代人へ
コネクト!
こんな思いをするなら
なりすまし、遠隔操作、児童ポルノ、ネット詐欺の話。近い人とは近いか...
ネット
クソガキと無関心な親
思っていたより遥かに良かった。
少し古い感じがするものの“失ったら死ぬ程辛い大切なものの存在” に何かが起こってからじゃないと気が付かない鈍感さはリアル。
息子が自殺した真相を突き止めようとする夫と、真相なんかどうでもいいから息子に触れ回復を祈る妻がお互いの行動を否定し歩み寄ることなく揉めているのはかなり馬鹿げている。
今側にいてくれる人がいて当たり前だと、勘違いしない方がいい。
教えてくれる映画 考えさせられる映画
騙し騙された人々の慟哭が痛々しい極めて現代的な群像劇
ネットの問題てんこ盛り。現代を生きる人々の群像劇。
【賛否両論チェック】
賛:ネット社会の怖さを、改めて痛感させられる。一見接点のない登場人物達が、意外な所で綺麗につながっていく様子も見事。
否:過激なラブシーンは結構多め。登場人物も多いので、気をつけないと覚えられなくなりそう。
児童ポルノ・なりすまし・ネット詐欺・ネットいじめ・遠隔操作など、インターネットを取り巻く問題を、これでもかと詰め込んだ作品です。群像劇でありながら、それぞれが意外なところでつながる様は絶妙です。リアルでのお互いのつながりが希薄だったが故に、彼らが走ってしまったネットの社会が引き金となり、起きてしまう悲劇には、とても考えさせられてしまいます。また同時に、起きてしまった悲惨な現実と向き合い、改めてお互いの絆を取り戻そうと奔走する登場人物達の様子も、観ていて胸に迫るものがあります。
過激なシーンもありますが、大切なものが何かを改めて問う作品です。ネット社会の今だからこそ、是非観ていただきたい1本です。
身近にいるのにこんなにも何も知らない
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