劇場公開日 2016年3月25日

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「十分合格点だ。アメコミ好きにはたまらない。」バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 映画鑑賞1000作さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0十分合格点だ。アメコミ好きにはたまらない。

2016年3月26日
iPhoneアプリから投稿

企画自体が何年も前からあり、なかなか実現しなかった今作。タイトル名がそのまんまで安っぽくて、も少し工夫して欲しかった。

マン オブ スティールの続編であるが、『BSのマジ対決』『スーパーマンがヒールっぽい』『歳とったバットマン』『アーマードバットマン』『耳が短いバットマン、コウモリマークがズングリ』、こういった前情報から、個人的に大好きな原作のダークナイトリターンズに似てると感じ、それなりに期待して観た。
結果、全く別物。しかしガッカリ感は無く、エンターテイメント映画としてのレベルは高かった。

リターンズでのスーパーマンは、政府の犬となりさがってたが、そういう意味では本作のスーパーマンは逆、というか政府からも世論からも敵視され状態。今作のスーパーマンは本当のヒールでは無く、本来バットマンの立ち位置的な格好良さ。まあ良心的な描かれ方だ。

バットマンの存在感は流石、というか全体的に暗闇の画が多く、ほぼバットマン中心の世界感だなと。あと、今回のバットマンは背が高い。ノーラン版のバットマンは背が小さめだしシャープゆえに、常に武器に頼る感と甲冑的フォルムがどうしても必要。に対し、今作はデカイし腕力有りそう。コレ、アメコミ本来のバットマンのフォルムに近いんだよね。故に好感。ノーラン版は作品的には最高だが、演者は今作の方がバットマンらしいと思う。

アベンジャーズ含む(映画の)今までのマーベル作との違いは、今作は初体験者に厳しいとこだろう。前情報やDCの世界感が解らないと、何故?誰?みたいな状態に。その余計な情報削ぎ落としなマニアック感も、本来のアメコミ世界で俺的には良い。女、子供が簡単に解らなくて良い、それが本来のアメコミだから。

ジャスティスリーグへ続く本作。是非ともアベンジャーズとは違う、シビアでダークで大人向けな作品である事を期待したい。

映画鑑賞1000作