「ザックらしくない」バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 ひつじはねたさんの映画レビュー(感想・評価)
ザックらしくない
率直に残念。
上映時間からもうかがえる大作の予感。
どうしてもノーラン版バットマンが忘れられない気持ち。
ザック版バットマンに対する期待値。
こんな思いで観たので期待しすぎてた感はあります。だって期待するなっていう方が難しいですよね。
何が残念だったか。
一番は無駄が多く編集の詰めが甘かったこと。
オープニングであえて今更ブルース・ウェインの両親が殺されるシーンを描いたり、突然のよくわからない回想シーンがあったり。両親が殺されるシーンでもどうせやるなら、「実は」みたいな新事実があれば良かったんですけどね。
バットマンがスーパーマンを倒したい理由がいまいち理解できない。わかるんですけどそれだけじゃ弱くね?って感じです。
何よりザックらしくなかったのが、前作で炸裂したアクションが今作ではいまいちだったこと。
きっとバットマンやスーパーマンのキャラクターをもっと掘り下げるのが目的だったんでしょうね。ノーランがプロデューサーでいながらキャラクターの描写が中途半端なのがホントに残念。ノーラン版バットマンが面白かったのはバットマンではなくブルース・ウェインを描いていたから。それが全くできていなかった。
まー簡単に総評するとドラマも中途半端で、ザックらしい映像のビジュアルもあまりなかったですね。
ヒーローもん結構好きなのに残念。
しゃーなしでシビルウォーに期待ですね。
あ!
ジェシー・アイゼンバーグの悪役は最高でした!
追記
他の方のレビューを読んでみて。
エンターテインメントとしては満点なんだなと思いました。
ただ映画を芸術として見る方にはやはり受け入れがたい作品なんでしょう。ボクはザックが好きで、酷評されてるエンジェルウォーズも大好きな映画の1つです。
今作で感じたのはやりたいこととやらなければいけないことの間でもがいてたように思えました。シリーズ通して別に絶賛はしませんがサム・ライミのスパイダーマン3とかぶりました。盛り込んだがために失敗したという感じ。
正直ノーラン版バットマンが印象的すぎて真っ向から立ち向かうとまず勝てません。だったらバットマンの世界観をぶっ潰して再構築しなければなりません。それができていない。というよりできなかったんでしょうね。まずザック版バットマンを作るべきだったように思います。
というか企画そもそもの問題かと。
バットマンの世界観を先行してノーランが構築したんならそれにあやかってしまえば良かったんです。
あれをないことにするのがそもそもの間違い。
まーレビュー読んでるとそんなことを色々と感じたので暇潰しに追記してみました。