「バッドサンタの正義感。」ジャッジ 裁かれる判事 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
バッドサンタの正義感。
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Wロバート共演の法廷ドラマ。さぞ緊張感溢れる展開かと思いきや、
家族ドラマ色が全開。裁判の行方は、タイトルがまんま示している。
いつもは裁く側の判事が裁かれる側に。これだけでもスリリングだが、
なぜそれが起きたかの真相が興味深く、描かれる父子関係にグッと
きてしまうのは男性陣に多いだろうと思う。そもそも元カノにベラを
持ってくるあたり(娘もセクシー)男性の好みがよく伺える。絶縁状態の
父子関係なのに妙にコミカルで面白いのはダウニーがアイアンマンの
テイストで愉快に立ち回っているから。病が進行した父親の介護も
(個人的には見ていられない辛さがあったけど)サラリとかわしている。
どんな親であろうと(大嫌いであろうとも)息子は息子の役割を果たす。
これは家族として生まれたからには仕方のないことだし、思い返せば
若かりし頃にどんだけ親に迷惑かけたか覚えてるのか、こいつは!
と(この歳になると)今度は親の気持ちが身に沁みてくる。デュバルが
こんな高齢になってヨボヨボになってなお強気で頑固で扱い辛い、って
いうのがファンとしては嬉しくもあり悲しいけど、老いを的確に表現。
裁判前に芝生にゲロ吐く弁護士役D・シェパードに大笑いしたところで、
うわ!何で?と思う検事役で出てくるBボブにはさらに驚いてしまう。
濃いぞ濃い!二大俳優を前にサラっとその場を浚っていくバッドサンタ。
この人が正義感に燃えてること自体が恐ろしく、最大の見せ場だった。
(自信家でプレイボーイで仕事のできる男が似合うダウニー。まんま?)
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