劇場公開日 2014年9月27日

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「お話と音楽の両立が成功のカギ」ジャージー・ボーイズ うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0お話と音楽の両立が成功のカギ

2022年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

素晴らしかった。
過去のイーストウッド作品も結構見ているが、さすが音楽に対するアプローチは間違いない。

スタートからトリハダの連続で、最後には感動して涙が自然に溢れてきた。

とにかく音楽が最高にいい。
余計な効果音ひとつ使わずに、演奏シーンの音楽を際立たせる演出は、劇中にフォーシーズンズのヒット曲をアレンジしてピアノ曲として流したり、当時の流行歌が効果的に使われている。

劇中、キャストがそれぞれカメラ目線で心境を吐露するモノローグは賛否あるだろうが、本作ではいい効果を及ぼしている。

いただけなかったのは、殿堂入りする時の25年ぶりの再結成のシーンの老けメイク。いまどき、もう少し何とかなったと思うのだが。

それに、女性のキャストも全体的に個性がない。
フランキーの妻と子供以外、印象的な女優も子役もいなかった。結果的に必要なかったから入れなかったのだろう。余計なことを極力省く監督らしい。

テレビ全盛の良き時代。当時の貴重な映像も効果的に使われている。
若き日のイーストウッドもカメオ出演している。遊び心あふれる演出だ。

平成生まれの人には、特に面白味のない映画かもしれません。

2014.9.27

うそつきカモメ