ぼくを探しにのレビュー・感想・評価
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ハーブティーとマドレーヌ
子供の頃の記憶を呼び覚ます秘密のハーブティーとマドレーヌが出てくるが、本作はまさに奇妙なティストをもった感性をくすぐる映画。散りばめられた音楽シーンや絵本のようなインテリア、阿佐ヶ谷姉妹のような陽気な伯母さんやセラピストもどきの室井 滋似のマダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)、なんと主人公の両親は夫婦プロレスラーと登場人物のキャラクターもユニーク極まりない。
記憶が蘇るラストのくだりはまるでサスペンス、ただ、それまでは淡々と日常描写が繰り返される、私はそんな日常スナップも興味深く愉しめましたが飽きてしまう人もいるでしょうね。
中身はほぼ意味不明と言うかとらえどころがないのだが妙に味のある映画でした。
お洒落で心温まる映画
映画にでてくる部屋のインテリアが
お洒落でとても素敵でした!
特にマダムのお部屋が植物で
床が埋まっていたり世界観が素晴らしいと
思いました!
父と母を幼い頃になくし
母が死んだのはずっと父のせいだと
思ってきたのに最後意外なもので
母が死んだことがわかり見てるこちらも
つらくなりました。。。
人は傷ついてもまた幸せになれるってこと
がよくわかる素晴らしい映画でした!
アメリは赤、ぼくを探しには青っていう
勝手なイメージカラーができました笑
こどものころのピュアなこころを思った。
愛情いっぱいで、幸せを感じつつも、なにやら切ない気持ちになりました。
ハーブティーとマドレーヌを食べたあとの口のなかで苦味と甘味が打ち消しあいながら混じってとけてゆくような、いい話だけど切ないし、切ないけどいい話、という具合にどちらとも言いがたい気持ちが残るのです。
主人公は甘いものにめがなく、買ってきたお菓子を他人に食べられると不機嫌になったりする。そんな彼にひょんなことから苦味を強要する(ちょっと語弊があるな。)マダム・プルーストが現れて、、、となってゆくわけです。
ハーブティーとマドレーヌが主人公をやさしく過去へとみちびいてゆきます。この回想を通して、こどものころ怖い怖いと目にかぶせたフィルターがとりのぞかれてゆきます。
黒歴史もこの映画みたいにゆっくりのぞいてゆけば肯定的な一面を発見し、痛々しい記憶を緩和してみれるかもしれません。
主人公の表情がとてもいいのです。笑ったときの顔なんて、あっ、笑った!ってまるで親戚の赤ちゃんが笑ったみたいにうれしくなってしまうのです。いい顔ですね。
あかちゃんはほとんど顔がうつらず声で感情を表現するのに対し、現在の主人公が声を出さず、顔の表情(と筆記)でのみ表現するのと対称的でした。あかちゃんのシーンである回想シーンが概ね主人公の目線からのショットととしているのが映像的におもしろかった。
フランスの文化に精通していたらたくさんのメタファーに気がつくにちがいありません。フランス語を勉強してもう一度見てみたい作品です。
失った記憶と声を探しに。。。過去へ過去へと。紅茶に加えたお砂糖になったかのよう。
やさしさに包まれた106分のタイムトラベルでした。
◎余談
アメリやイリュージョニストの~などと言われて見に行くと、思ったよりアニメーション少ないな、という印象を受けましたが、主人公の親代わりの姉妹の伯母たちや盲目の調律師といった高齢の登場人物たちのキャラクターや音楽から、なるほどショメ監督だなと感じられました。さくらんぼ漬けを食べているところなんかわかりやすいシーンだと思います。
思えば、主人公以外の登場人物のほとんどがおじいさんおばあさん。彼らがまわりでがやがややってるわけです。自由奔放で時に見ているこちら側も戸惑いを覚えることもありますが、やはり愛らしく魅力的で、思わずくすっと笑ってしまいます。
映画のなかに入って探険できたらどんなに楽しいのだろうと夢想するほど、とっても魅力的な世界観なんですね。マダム・プルーストの野菜畑アパートがすてき。どうやってつくったんだろ。まねしたい。
素敵だけど
映像、世界観、ストーリーは素敵でした。
ハーブティーによって、隠れた記憶を辿る。
それによって主人公が少しずつ、閉じた扉を開いて行く。
独特な世界観で引き込まれやすい物語ではありましたが、中途半端な恋愛を最後に組み込まれてしまっていたのが、私的には残念でした。
でも、劇中に出てきた不思議なハーブティー同様、中毒性はあると思います。
見終わってすごく残る映画でした。
シューケット食べたーい
かわいい映像にずーっとほれぼれ。
どこをきりとっても絵になるカラフルな感じがすごーくこのみ、でした。
キャラクターもぶっ飛んでて好き。とくにおばさんズ。お洋服のシンクロ度とか、チェリーの酒漬けを酒として食べまくってよっぱらうなんてねぇ。
マダムプルーストのお家での、
部屋の中で野菜作りってのも、荒唐無稽なんだけど、こんな空間に住んでも楽しいかもと思えてねぇ。あれはなんだろか。フローリングから土って!
この映画のディテールはもろ好みでした。
ミュージカル風味もカエル楽団もいい!
フランスのミュージカルシーンは馬鹿らしさと可愛さのバランスが好みだわー。
ストーリーは、オチが若干拍子抜けかなぁ。
殴られてると思いきや、プロレスラーとしての練習だったから両親はラブラブやったってことでしょ?
あれー?それで解決なの?ってなった。
ほいでピアノの下敷きて…
おばちゃんがたの連弾中てか…
アホな…
ま、ラストのまとめはともかく、楽しかったです。
マダムプルーストが木を切ることにあんなに抵抗した意味もよくわからなかったな。
病気だからって切り捨てるのかって、自分を重ねたってことかなぁ。
シューケット食べてみたいです。
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