「1作目と比べると、なくなった要素がある。なくなった分を復活させるか、補える何かがほしい。」エクスペンダブルズ3 ワールドミッション Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
1作目と比べると、なくなった要素がある。なくなった分を復活させるか、補える何かがほしい。
シリーズ3作目。ブルース・ウィリスが出演料の関係で降板。代わりにハリソン・フォードが出ていたけど、こちらの方が役に合っている気がした。
ストーリー的には、前の2作品と同じような感じなのだけれど、出演者がすごいし、アクションもすごいから、特に気にならない。
かえって何も考えずに楽しめるからいいかもしれない。
世界をまたにかけ戦っている使い捨て傭兵軍団エクステンダブルズ。ある日CIAから、謎の大物武器商人を捕らえてくれという依頼がくる。その謎の大物武器商人の正体は、初代メンバーで、死んだはずのストーン・バンクス(メル・ギブソン)だった。メンバーはストーン・バンクスを確保しようとするが、返り討ちに遭い、仲間を負傷させてしまう。限界を感じ、仲間を気遣うバーニー(シルベスタ・スタローン)は、現在のチームを解散し、新メンバーを集め、再び戦いを挑むが、一時は確保に成功したものの、またもや返り討ちにあい、仲間が捕まってしまう。小国の軍隊を動員し、人質をとって万全の体制を整えたストーン・バンクスは、バーニーをおびき寄せ、殺そうとするが・・・。
本シリーズはCGを使わない肉弾アクションはもちろんだけど、若者と年寄、アナログとデジタルの対立みたいものも面白いところだと思う。
それに加えて、1作目には男性と女性の対立というか、女性は入れない、女性は見なくていいみたいな、女性に媚びない姿勢みたいなものがあったのに、2作目から女性がメンバーに入ってきて、それがなくなってしまったのが残念でした。
でも本作では、メンバーに女性はいるにはいるけれど、女性にしては、ものすごくごつくて、強くて、女性をまったく感じさせない感じの人だったので、多少改善されていた気がしました。
あと1作目と比べ、なくなったのは、ハリウッドのアクションスターと、使い捨ての傭兵のイメージを重ねるところ。
1作目でミッキー・ロークが言っていた「ギャラは高いが、地獄行だぜ!」という台詞に感動した者としては、これがなくなると困る。
シリーズ化して何作も作ったのでは、「ギャラは高いし、安定するし、他の仕事も入から、やめられないぜ!」という感じになってしまう。
ジャン・クロード・バンダムが、あまりの危険さに、1作目の出演を断ったような、危うい下手物な感じを復活させてほしいです。