「悲しみに沈む友人が突然訪れてきたら、何も言わず抱きしめるスティーヴのような人に私はなりたい。」はじまりのうた momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみに沈む友人が突然訪れてきたら、何も言わず抱きしめるスティーヴのような人に私はなりたい。
冒頭のグレタの歌のシーンからもうビビッときた。
いい!いいじゃないかこの歌!
その後のデイヴの録音シーンでさらに腰抜かす。 「なんだおい!!上手すぎだろ!」
それもそのはず、この人、あの人なんですよね。。。どっかで聞いた声だと思った。そりゃ上手いわ。
しかし、このことを知らない人間が歌声を聴いてハートを鷲掴みされる、というのは本物の証じゃないか。 「マルーン5」実力があるうえでの人気であること、おみそれしやした。。。
歌の歌詞で彼の心が自分にないことに気づくシーン。こことても繊細な表現。
グレタが、カラッとさっぱりした明るい女性でいい。ちゃんとしたスタジオで録音できないことに落ち込むこともなく、ダンの提案したNYの街中でおこなう野外ゲリラ録音の提案を目をキラキラさせて聞く。体裁や見た目やお金でなく、本当に大事にしたいこと自分の気持ちが求めるものに正直で忠実。バイオレットへの「いい女指南」もかっこいい!
そのバイオレットのギターソロ、しびれた!不安がる周囲を実力で黙らせた。いい!こうやって自分で道は切り開くもんなんだよな。
終盤のデイブのliveシーン。グレタの頬を伝う涙は単に感動してるんだと思ったら「最初は彼女のアレンジで歌いだしたものの、最後はポップス調のアレンジになった。ということに対する涙。」というレビューがあり、なるほどなと。確かに最後の繰り返しのフレーズのとこなんてもう我慢できずにマルーン5全開!だもんね。 失望の涙?それとも自分が否定したアレンジ版があまりに良かったので悔し涙? どれなんだろうなあ。
グレタはダンのこと好きになったんだろうな。
そのダンはなんで急に真面目になり、家庭に帰っていったのか?ちょっとここは唐突感あったな。渾身のアルバムができて満足したということかな?まるで燃え尽き症候群みたいだった。(笑
観終わった後、真っ先に思ったのが「出来上がったこのアルバム欲しい!!」
街の音とかきっといい感じでマッチしてるんだろうな。
誰かのレビューにあった 「全編通して純粋な音楽への想いが感じられる映画」まさにこれ!
最後1ドルでリリースしちゃうとこなんて象徴的(笑)
※早速サントラ入手しました! これから秋の街をこのアルバム聴きながら楽しみます。
momokichiさん、コメントありがとうございます。
NY中がスタジオって素敵ですよね。街のありのままの音と彼らの音楽が一体化し、活き活きと歌い踊る彼らの表情が清々しかったです。
終盤のデイブのliveシーンのグレタの涙。私も?となったのですが、色々な解釈がありそうですね。