「スパイ映画の厚い壁」ジョーカー・ゲーム まるさんかくさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイ映画の厚い壁
序盤はなかなかしっかりした作りで期待が高まりましたが、主人公が任務地に赴いてからは首を傾げざるを得ないシーンの連続でした。
亀梨君、深田さんがおっちょこちょいすぎます。こんなことやったらスパイとしては致命的だろう…というようなすれすれのラインで物語は進みます。
スパイ映画といえば真っ先に007が思い浮かぶと思いますが、そこにあるのはかっこよくて二枚目なスパイ像です。国も時代設定も違う映画で比べるのがおかしいのかもしれませんが、少なくとも私の思い描くようなスパイはこの映画の中には存在しませんでした。
また、007で言えばボンドガール、ルパン三世で言うところの峰不二子的ポジションの深田さん。セクシーだけどなんか違う。おしい!という感じでした。
良いところを挙げるとすれば迫力満点のアクションシーンでしょうか。お金がかかっているな〜と思いました笑D機関の教えは破ってしまったようですがそれもクライマックスでは許されることだと思います。また、様々なスパイ道具が登場するのも面白かったです。
しかしお金をかければスパイ映画ができるのかといえばそれは間違いです。この映画で思い知らされました。スパイ映画の壁は厚かった…というところでしょうか。
続編があるのかないのかわからない終わり方でしたが、2作目があるとすれば主人公が立派なスパイに成長しているように期待を込めてまた映画館に足を運びたいと思います。
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