「大人向けの絵本みたい」グランド・ブダペスト・ホテル ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
大人向けの絵本みたい
この監督の作品を観るのは初めてです。
こういうの結構好き。昔、絵の美しさに惹かれて買った、福音館書店の「ほら吹き男爵の冒険」という絵本を思い出しました。(この絵本が大人向けという訳ではないし、話も似ていませんが)
本作は、ある作家が、ある男の数奇な運命を知って本にした、という内容になっています。古き良き時代の終わりを悲しむようでも皮肉っているようでもありますし、細かい所に可笑しみもあってクスリと笑えます。コメディタッチの冒険活劇とでも言えばいいのでしょうか。もし友達に「どんな映画?」と聞かれたら、「うまく説明できないけど、『ピンクパンサー』にドリフターズの要素と皮肉を加えて、格調と芸術性を高めた感じかなあ」と言うかもしれません。
崖のシーンは、もしかしたら「キングスマン・ファーストエージェント」は本作を意識したのかな、と思ってしまいました(笑)
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