「the society of the crossed keys」グランド・ブダペスト・ホテル everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
the society of the crossed keys
架空の国の架空のホテルを統括する名物コンシェルジュGustaveと彼を師と仰ぐロビーボーイZeroの物語。
おもてなしという名のホストのような仕事?までこなすGustave。詩と女性をこよなく愛し、収監されても逃走中でも品性を保つ(^O^)。小うるさいけど憎めないキャラ。答えに戸惑いながら目をキョロキョロさせるZeroと良い師弟コンビでした。
登場人物が皆個性的で面白いです。スキンヘッドで全身落書きみたいな刺青姿なのに、絵が上手いと褒められ少し照れる囚人ボスLudwigが微笑ましかった(^-^)。
"The Royal Tenenbaums"に似てると思ったら同じ監督ですものね。本作のほうがずっと面白かったです。所々エロ・グロのスパイスが唐突に放り込まれる(^^;)、一貫したテイストのコメディで、細部にまでこだわって創り込まれた作品だと思いました。(ただこんなに完成度が高いのに、何故誰でも気付きそうなAgathaの肩紐の間違いを撮り直さないのか不思議ですが…。)物語の閉じ方が少し残念かな。
Ralph Fiennesがハマリ役でした。一時は実生活でも熟女キラーでしたね。(舞台での共演を観ましたがラブラブでした。)
"Rudeness is merely the expression of fear. People fear they won't get what they want. The most dreadful and unattractive person only needs to be loved, and they open up like a flower."