「家族ってば。」天才スピヴェット mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
家族ってば。
なぜみんな3Dを撮りたがるのか、いまだにまったく理解できない。クリストファー・ノーランのような監督はますます孤高になるばかりである。
本作を3Dで観ることになった。
観終わって、3Dであることを忘れる出来であった。
要は中身が良ければ、2Dで十分なのだ。昔の名作が良い例だ。
T.S.は自分の理論を形にした図面をスミソニアン協会に送る。それが賞を受けることになり、モンタナからワシントンへ単身向かうことにする。
ジャン・ピエール=ジュネ監督の眼差しはいつもながら優しい。T.S.の家族はちょっと変わっているのだが、それも優しく受け入れている。
T.S.の双子の弟が銃の事故で落命していることが、家族に、特にT.S.に影を落としている。
ひとり旅ではいろいろな人と出会い、T.S.なりに成長していく。
スミソニアン協会でのT.S.のスピーチは胸を打つ。
そして、家族は、面倒だけどいいものである。
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