「正に飛び出す絵本。」天才スピヴェット 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
正に飛び出す絵本。
3D版で鑑賞。
正に「飛び出す絵本」のような、ジュネ監督久々に快心の一本。
いや、3D映像だから飛び出すんだけどね…
天才少年のアメリカ横断独り旅を通し、すれ違った家族の再生を描いた物語は鉄板だけれども。
それを描く画面の仕掛けが楽しいこと楽しいこと!
3Dである事を逆手に取ったかのような、やりたい放題が堪らない。
いつも監督の作品にある、どこかしらのダークさや歪さは姿を潜め。
その分昨今流行りの「自然な立体感」に、全力で砂をかけるようなメリハリが効き過ぎ!位の画面の凸凹が、作品のトーンとは関わりなしにまるでサーカスのよう!
スピヴェット役の子も名演だったけど。
何よりも母親を演じたヘレナ・ボナム・カーターが素晴らしかった。
旦那はもうちょっとデキる彼女を大事に撮ってやって頂きたいな…
ともあれ。
懐かしくて、暖かくて、若干奇妙で忙しい…
家族で観るのもオススメな作品。
鑑賞は是非3D版で!
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