「それでも兄弟」マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
それでも兄弟
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前科者の兄と警官の弟、彼らを取り巻く人間模様を描いた犯罪ドラマ。
兄弟役のクライヴ・オーウェンとビリー・クラダップを筆頭に、兄の前妻にマリオン・コティヤール、新しい恋人にミラ・クニス、弟の元恋人にゾーイ・サルダナ、兄弟の姉にリリ・テイラー、父親にジェームズ・カーンと豪華キャストが揃い、彼らが織り成す重厚な人間ドラマでもある。
兄のクリス。殺人罪で服役していて出所、弟の計らいで職にも就き、新しい恋人も出来たが、過去の犯罪歴で失職。昔の仲間と共に再び犯罪に手を染める…。
弟のフランク。真面目で優秀な警官。兄を自分の家に招き入れ、仕事も世話する。ある時逮捕した男の妻がかつての恋人。再び愛し合うようになるが…。
ある事件の場で、犯罪者と警官として相対する兄弟。
弟はかつての恋人と新天地に向かうが、現夫が命を狙う。
その時、兄は…?
弟が寛容に見えて、兄に複雑な心境なのは明白。
家族ではあるものの、兄のように愚かになりたくない。
兄は確かにろくでなし。犯罪者。人殺し。
が、ラスト…。
弟の為に手を下した微笑みに、一筋縄ではいかない兄弟の深い絆を感じた。
1970年代ブルックリン。
時代とやるせないムードが後を引く。
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