「役者たちの表情がよかった。 高校生役と社会人役が似て見えてくる。 ...」太陽の坐る場所 ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
役者たちの表情がよかった。 高校生役と社会人役が似て見えてくる。 ...
役者たちの表情がよかった。
高校生役と社会人役が似て見えてくる。
高校生たち上手い。
全体的にセリフがちょっと違和感。文章で読んだら気にならないだろうけど、実写にそのままは気取ってるように聞こえた。
ゆき、森カンナの役は難しいと思った。声の出し方か話し方が?上手い。女優のキョウコに電話するシーンがよかった。
ゆき、高校生の方もいい表情だった。むかつく感じで。
今も高校時代を引きずってる人は沢山いるけど、しこりになっててまだ対峙しているのは高間響子だけだった。
ゆきは自分にも非があることも高間響子のせいにしている。自分を守るために認識がずれてると思った。
高間響子の力に怯えての行動もあるし影響もあるけど、自分のしたことに責任を感じてない。悪いことをしたけど高間響子のせいって感じ。
高間響子が怖いって分かるけど、本当は理由があってもいじめはいじめでやってはいけない。学生の時は気付けなくても大人になった今も反省はない。それは他のみんなも同じ。
なんか悪のリーダーはハッキリ悪いのが本人も周囲もわかるけど、その近くの一緒になってやってた人は自覚がなかったり中心人物のせいにしてたり周囲も咎めなかったり、リアリティがあるなと思った。
銀行員の彼はいい人枠かと思ったら、キモいやつだった。結構衝撃だった。リコーダー盗むとか本当にあるか知らないけど例えでは聞くアレ、好きな子のものを取る。あるあるなのか。ゆきの手作り弁当を彼氏にお金を払って代わりに食べるとこ、このエピソード作者すごいなと思った。
スカート事件で高間響子は無罪だけどゆきは勘違いする。今までの高間響子の振る舞いからだから仕方がない。視聴者も直前の描写の傘貸したからか?と思うし。
そのくらいゆきは高間響子に怯えてて影響を受けてたのが分かるシーン。
でも、高間響子は言葉や雰囲気で人をコントロールするところがあるけど物理的なことはしてなかったから、このスカートを盗むのは彼女にしては幼稚な嫌がらせだなと少し違和感はあった。
体育倉庫に閉じ込めてって自ら入ることに意味があると思ってる幼さを見てるからなんとなく納得してしまってた。そしたらまさか銀行員が…。
爽やか青年の清瀬くん、高間響子の意地の悪いところに気づいてた。だからといって酷い扱いをするわけでもなくいいやつなんだろう。
でも、高間響子は自分を好きなんじゃなくてキョウコへの対抗心だろって言う。
これ、高間響子は本当に好きだった。清瀬は気持ちを勝手にわかった風に代弁してて傷つける。
人の気持ちを考えて予想するのは皆んなするし、分かるけど、こうだろって知った風に言って的外れで傷つけるのはよくない。
人の感情の代弁は、
ポジティブな予想なら口にしてもいいと思う。
ネガティブな予想は相手を責めるニュアンスがあるから口にするな。
ホントにわかるわけないんだから口に出すなよ。
感情の面は繊細でリアリティを感じる登場人物たち。
でもセリフは終始不自然で気になった。