「赤い火砕流。」ポンペイ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
赤い火砕流。
今作の何日か後に「300」を観たんだけど、
ポンペイのコロシアムで奴隷戦士が闘うシーンなど、
なんだかよく似ているのだ。アレ、どっちだ~これ?
なんて思ってしまったのだけど、あとで解説を読むと
スタンド・コーディネーターが同じ人だったらしい。
ムキムキグラディエーター達が揃い踏み!血生臭い!
違いは赤や青という独特の色遣いがないことくらいか。
主人公マイロを演じたK・ハリントン君は初めて観た。
甘いマスクに豊かな肉体美。しっかり割れてましたねぇ。
まぁあとはオッサンが多いもので(ゴメンね24)目の保養♪
あの時代の剣闘士がこんなタイプだったのかは謎だけど、
髪型もバサバサしていて分かり易い。ちなみに300の方は
被ったり塗ったりするから顔が分かり辛いんだものなー^^;
見せ場はとにかく後半のヴェスヴィオ火山の大噴火。
こちらとしては噴火するのが分かっているので、地震が
酷くなる毎に、あ~くる!くるぞー。どうするんだ?も~
逃げないとヤバいぞ。早くしろー。なんて思ってばかり。
日本人にとってはほぼ経験を積んだ映像体験ばかりが
続くので、地震、津波、火砕流、この物語内ではあんな
ことやってるけど(いつまでも戦っていたり舞い戻ったり)
ムリに決まってんだろー!そんな時間あるわけねぇぞ!!
あっという間に襲われてのまれてしまう恐怖を、実際に
体験するのと映画とじゃ違うのは分かるんですけどねぇ。
いや~でも映像的には面白かった。
結局、歴史上どうなったかが分かっていても、そこまで
これでもか、これでもか、と引っ張っていく流れが上手い。
あれだけ火山から降ってきているのに、当たらないとは!
一早く港から船で逃げても、一網打尽にされるあの不運!
マイロだけでなくお嬢さまカッシアもなかなかの武勇士。
出逢ってからやたら見つめ合ってるけど、早くしとかないと
火砕流が…と思っていたら、あのラスト!あぁ…すんごい。
(遺跡の遺体にも石膏を流して型取りしているらしいですね)