劇場公開日 2015年3月7日

  • 予告編を見る

「正直がっかり」ソロモンの偽証 前篇・事件 花うさこさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5正直がっかり

2015年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作では、一人一人のキャラクターが丁寧に描かれているのに、映像ではストーリーを追うだけで、生徒がみな同じに見えてしまいました。

あれだけの長編超大作を、2話の映画にまとめること自体が無理なのかも知れませんが…
「中学生がこの話を演じるのは難しいだろうなぁ。映像化は無理だろうなぁ」と思った通り、中学生に演じさせるために、深く掘り下げることは避け、ごくごく平凡な表面的な映画にしてしまったように感じます。

また、時代設定でも疑問に思う点がありました。
例えば、森先生のマンションの玄関ドア。
91年当時、ダブルロックのついた縦長のバーで開閉するタイプの玄関ドアは、あの程度の賃貸マンションには普及していなかったのではないでしょうか?

そもそも、そういったタイプの玄関ドア自体、製造されていたのかな?

とにかく、色々な意味で、緻密な原作とは随分かけ離れた作品という印象をぬぐえませんでした。

コメントする
花うさこ