「完結編に期待」ソロモンの偽証 前篇・事件 山田 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
完結編に期待
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宮部みゆき原作だけあり、完結篇まで見てしまわないと評価は下しにくいですが、全体的にキャストの演技は良かったと思います。教師の横暴さとかテレビ屋の失礼極まる取材とかはちょっとやり過ぎ感を感じましたが。
マイナスポイントとしては以下のとおり。
・最も大切な「なぜ主人公が自分たちの手で真実を明らかにすることに決めたか」に至るまでの心の動きが今ひとつわかりづらい。いい加減な事を言うテレビ屋やキチンと説明をしない親、教師に不信を抱いたのは分かる。でも死ぬことを考えるほど悩んだのは何故なのか?昔の友だちがイジメられているのを見て見ぬふりをし、かつ「偽善者」と言われて見透かされた自分を許せなかったから?
・学校という場所の描写に、いくつか不自然な点があったこと。死体の第一発見者になった生徒が保健室で簡単にケアされただけで教室に戻すか?とか、生徒の死を伝えるのにクラス単位で行うか?とか。原作がそうだったのかもしれませんが。
・煽り文句の「エンドロールの後まで見ないと後悔する」を信じて最後まで見たけど、別に見なくてもいいただの完結編の宣伝だったこと。
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