「前作超えは、ならないのか…」まほろ駅前狂騒曲 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
前作超えは、ならないのか…
馴染みの呑み屋に帰って来たような感じ。
そんないい意味での「相変わらず」が心地よい一本。
大森監督が、肩の力を抜いて作っているのが伝わる温かく笑いもある作りは、ファンとしてもとても嬉しくなっちゃうこの感じ。
「さよなら渓谷」の、乾いて渇いてヒリついた湿り気と比べたら分かりやすいかしら。
ベタつかないのは変わらないのだけど。
前作にもあった優作ネタもキッチリ仕込まれてたり、ドライなのに繋がってる人間関係の暖かさだったり…
原作との相性が抜群!という事なのか。
ただ、コレはあくまでワタシの問題点なのだけれども、個人的な残念点が2点。
先ず、ドラマ版を見ていなかった事…
監督のファミリー、ヤクザチーム、元嫁くらいしか分からず。
「アレ?前作に真木よう子出てたっけ?このガキンチョ誰?」なんて要らぬ小骨にいちいち引っかかる有様。
「街」が裏の主役だけに勿体無かった!涙
そして次に、原作は未読だけど…
「自己中な登場人物が多すぎて、バランスが悪い」
元嫁の酷さ(「出来ません」と言われ、それでも我を通す輩の気持ち悪さ!)、馴染みらしいガキンチョの身勝手さなどなど…
「ゆとり」臭とも呼んだら良いのか、そんなものがどうにも気になり作品に入り込み切れなかった無念。
ま、個人的な見解ですが。
それでも良作、予習復習は必至の作品は必要だけれども。
…だから、モヤッとするジレンマか。
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